一、変化と混乱の中で
五、自分を解放する
人生の歯車が狂い始めると、事態はどんどん悪化していきます。
それまで自分が信じていた人が、急に掌を返したように、自分をののしってきたり、約束を破ったり、裏切るようになってきます。
その結果、心も身体も疲れ果ててしまいます。また、金銭面で大きな被害を受けることもありえます。そういう時は、まるで、自分の未来が閉じられていくようで、前途が暗く感じられてしまいます。
その時に、まず、最初にしなければならないことは、その事態を受け入れていくことです。自分がそうなってしまったのは、もう、しかたがありません。「こうなってしまったのは、必ず、何か、どこかに自分の間違いがあったのだろう」と事態をまず、認め、受け入れていくしかないのです。それでも、どこを探しても、何の原因が見つけられない場合は、自分の前世に原因があったのだと思うことです。
もちろん、事態を認めていくには、簡単にできることではなく、時間がかかることです。
しかし、いくら不満を言ってみてもしかたありません。愚痴を言っても何も解決していきません。何かに当たっても、より一層傷が深くなっていくだけです。そうすればするほど、より一層、自分が不幸になっていくだけです。そうした中で、自分に出来ることがあります。それは、自分の気持ちを解放することです。私達は、相手の気持ちを変えることはできませんが、自分の気持ちを変えていくことはできるからです。
これは、現状の自分に対するマジックです。それでも、このマジックは真実なので、素晴らしい効力を自分にもたらすことができるのです。
もし、家を失ったならば、「自分はもっと自分に相応しい家に住める」と期待することです。
もし、配偶者と別れたならば、「自分はもっと素晴らしい相手と出逢うことができる」と期待することです。
または、「これで自分は自由になった」と喜ぶことです。
もし、金銭を失ったならば、「自分は宇宙に存在する天の蔵に富を積んだのだ」と信じることです。または、「前世の借金を返済できた」と思うことです。
もし、職業や仕事を失ってしまったならば、「これを機に、自分が本当にやりたかった仕事をするのだ」と喜ぶことです。
もし、自分が何か大きな失敗をしたと思うならば、「このことによって、自分は本当に得難い経験をした。この経験によって、自分はより強く、より賢くなることができる」と思うことです。
もし、自分の持っている全てのものが失われてしまったならば、「自分という人間が、まだこの地上に生きている」ということに感謝することです。生きてさえいれば、必ず、立ち直れるからです。自分が五体満足の健康体であれば、何でもできると思うことです。
これらのことは、自分がその状況に対して、どういう逆発想ができるかということです。このことは、「自分の最悪の人生状況と思われる中でさえも、必ず、素晴らしい未来の芽というものがそこに潜んでいる」ということを表しているのです。そのように、たとえ、どんな状況であったとしても、自分自身を否定的に捉えていくのではなく、自分自身を出来るだけ肯定的に見ていくということです。そう考えていくことによって、人生に希望が見え、新しい未来がまた開かれていくことになっていくからです。それが、自分を解放するということなのです。

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