一、変化と混乱の中で

四、運命に委ねる

 人生は、常に二捨選択の連続です。人間は、自分の選択において、未来を予想していきますが、その選択が正しいものであったかどうかは時間が経過してみなければ分かりません。なぜならば、自分が選択した時点において、「この選択は最高であり、最善のものである」と判断しても、それ以後の時間の流れによって、周囲の状況は、次々に変化していってしまうからです。
人間の運命は、一個人の人間の力によってコントロールできるものではありません。それは、生きている全ての生命の流れや、宇宙的意志の下で、絶えず動かされ、調節され、導かれているからです。誰も、その全体を知ることはできません。それは、人間という小さな存在では、その全ての働きや全体は、あまりにも巨大すぎ、偉大すぎて理解することができないからです。
そうした時に、私達ができることは、自分が行えることを全部行った後で、自分を宇宙の流れに任せ、それに自分の全てを委ねていくことです。そして、自分が一体、どこへ行くのか、どうなっていくのかを、自分の意志を入れないで、自分の人生そのもので確かめていくことです。その時期に自分にできることは、自分という存在を大宇宙の見えざる御手に、良いことも悪いことも全部任せ、委ねていくことなのです。
問題には、日常的な問題もありますが、中には、自分の力ではどうすることもできない問題もあります。自分の想定を遙かに超えてしまっている問題は、自分では、どうすることもできません。人生には、運命の訪れというものがセットされているからです。
その原因は色々あると思いますが、今現在、自分の人生に大きな難問が立ち現れ、それから逃れることができない場合があるとすれば、それは、運命です。
自分という一個人の力では、決して解決できない難問・・・それは、運命が自分という人間に突きつけている問題です。
もちろん、目の前に現れた一般的な問題に対しては、その時々において、一つ一つ、自分の最善を尽くし、最善の選択をしていきます。そうすることによって、状況は、少しずつ良い状態に変化させていくことができます。
しかし、運命の場合は、自分の努力だけでは、どうすることもできません。信じられないことが連続して起きてきます。そして、自分としては善かれと思ってやればやるほど、状況は益々、悪化していきます。しかし、その原因が全く分からないのです。そして、心の奥底から、底知れない恐怖が襲ってくるのです。それが運命の声です。
通常、何か問題が発生した場合、できるだけ、その問題の処理を迅速に済ませていくことが重要です。なぜならば、その問題に対する対応の素早さが、その問題解決のために求められていくからです。しかし、逃れられない状況や運命の場合は、いくらその問題に対して迅速に対応しても、全く状況が変化していきません。なぜならば、その状況は、宇宙の大きな意志というものが、自分という生命存在に対して、大きな反省と代償を求めているからです。そして、その運命の強力な力は、人間を長期間、苦悩させていくのです。過酷な運命というものは、人間をそうした状況にもっていき、自分の中に住んでいるエゴを完全燃焼させようとするのです。そして、その人のエゴというものを、その人間生命体から無くしてしまおうとしていくのです。これは、かなりの荒療治です。その運命の業火によって、自分の人生において、心と身体の奥の部分に溜まっているあらゆる膿や汚れというものが、全て焼き尽くしていくことになっていくのです。この運命の厳しい浄化の期間は、人間の都合によって決められるのではなく、運命自身が許してくれるまで続いていくのです。そうすることによって、運命を司る大生命意識は、その人間の生命体を根本的に造り変えてしまい、より素晴らしい宇宙生命体を誕生させてしまうのです。
自分がどうなってしまうのかは、最終的には、すべて宇宙の意思に任されています。それまでの長い期間、人間は、宇宙の大きな御手によって試練にさらされ続けるだけです。本当にこれほど厳しい時期はありません。そのような中で、私達が唯一できることは、自分ができることを全て行いながら、大宇宙・大生命界に対して祈ることと、それに自分のすべてを委ねていくことだけなのです。

しかし、そのために、あえて特別な団体に入る必要は全くありません。その意味は、その目的の為に、あえて特別な団体に入らなくても、また入っても特に問題はないということです。
たとえ、そのように、自分自身では何もできなくなったとしても、人生に希望が全く無くなるわけではありません。どんな時においても、私達は、常時、目に見えない存在に包まれ、支えられながら生活しているからです。そして、それらのものから決して離れることはできない関係に最初からなっているからです。 
そして、多くの目に見えない存在達が、私達の心や行為を陰から絶えず見護っているからです。また、そうした存在は私達の全てを御存じです。そして、それらの存在は、一人一人のエゴというものが一刻も速く全て焼き尽くされ、浄化していくことを心底から願っているのです。そして、緊急時においては、必ず、何らかの手段・方法を使って、その人に本当に必要な事が、一番大切な時に行われていくことになっているからです。