ローマでの三つの出来事

(1)旅の忘れ物
それは、私が、ローマの駅前にある小さな売店で、買物をした時のことです。
その売店には、一人の中年の女性が立っていました。

「ギヴ ミー ディス ワン」

「スィー」

そして、その時、たまたま、私は、その金額にあったコインを持ち合わせていなかったので、財布の中に残っていた最後の紙幣を出し、それで支払いました。その額面は、その金額よりも少しだけ大きいリラ紙幣でした。日本で言えば、ちょうど、千円札に相当する位の紙幣でした。
それは私が所有していた最後のリラ紙幣でしたので、私の財布の中のリラが、ちょうど無くなった時だったのです。そして、当然のように、私は御釣を待っていました。
しかし、いつまで待っても、その売店の女性は、私に御釣を返してくれないのです。

「バック ミー ザ チェンジ!」 

私はその女性に対して、御釣を要求したのです。

「アイ ゲイブ ユー ザ チェンジ!」

その女性は、既に、私に御釣を既に渡したと言うのです。

「ノー、ユー ディド ノット!」

あなたは御釣を返していないじゃないか、と私は大声で主張しました。

「ここで引き下がっては、日本の名折れだ!」

このような感じのシーンが、数度、その売店の前で繰り返されていたのです。
私は、当然のことを主張していただけなのですが、いつしか、私の周りには多くの人が集まっていたのです。

「どうしたのですか?」

すると私の横に、突然、二人の日本の二十代の女性が現われたのです。
私は、その二人の女性に私の財布の中を見せながら事情を説明して、実際に御釣を受け取っていない事を伝えたのです。二人の女性は、私の話をすぐに理解してくれました。

それまで、その中年のイタリア女性に対して、私一人で孤軍奮闘していたのが、いつの間にか、急に三人になったものですから、今度はパワーが、一気に三倍以上になりました。
私達は、三人で、その売店の女性に大きな声で主張したのです。

「バック ザ チェンジ!」

「バック ザ チェンジ!」

今から思うと、それは外国での日本人の連帯感だったのではないでしょうか。
全く知らない内に、三人が一つになって、その女性に対して主張していたのです。

「・・・・・」

そのイタリアの中年女性は、おずおずとした態度を示し始めたのです。すると、私達三人による一斉集中攻撃の迫力に負けたのか、その女性は、三人の前に、無言のままで御釣を、ポロッっと出したのです。 

「やったー」

それは非常に日常的な小さな出来事でしたが、私と、その場で初めて会った二人の女性にとっては、その時、何か、忘れられない不思議な達成感を味わった瞬間でした。

私は、ローマでの面白い三人の出逢いを感謝する為に、その後、安いコーヒーを飲みながら、一緒に話をすることにしたのです。

「おめでとう! チェアー、乾杯!」

「チンチン! 乾杯!」

「ところで、私の自己紹介をしますが、私は、今、世界一人旅をしているジローと申します。今日は、力になって頂きまして本当に有難うございました!」

私の正面右に座っていた女性は、少し天地真理に似ていて、頭の毛の先が少しカールしていました。そして、赤とピンクの入った手織刺繍のベストを身に着けていました。その女性の雰囲気から、非常に理知的で、美を求めている情熱的な女性の感じが伝わってきました。その女性が、私に話し出したのです。

「本当に、あの時のあなた、凄かったわよ」

「え? 何が凄かったのですか?」

「私達がローマの駅前を歩いていると、大声を出している人がいるのだもの」

「そんなに大きな声じゃなかったでしょう?」

「そんなものじゃなかったわよ。凄かったわよ! ねぇ!」

私の正面左に座っていた、もう一人の女性が大きく頷きました。
その女性は、明るい感じで、ぽっちゃりとした丸顔の人でした。
また、その丸顔の女性は、あまり多くを語らない女性でしたが、その穏やかな態度の中に、静かな光を放ち続けている存在感のある女性でした。
二人は、まるで、「動」と「静」のコンビのような仲の良い女性のようでした。

「ところで、今日、どうしてここにいるのですか?」

「私達二人は、今、ドイツで音楽の勉強をしているのです」

「へぇー、音楽留学ですか。それはすごいね」

「それで、ちょっと、イタリア観光に来ているのです」

その時、その天地真理に似た女性は、とてもチャーミングに目を輝かせながら、私に話しかけたのです。

「ねぇ、ドイツのシュトットガルトに来ることはありますか?」

「シュトットガルト?」

ドイツのシュトットガルトという街は、音楽で非常に有名な街だそうです。
私は、来年の一月一日に、ギリシャへ行くという目標を持っていました。
それは一応、私がそうしようと決めていたことです。しかし、実際は何も決まっていなかったのです。
本当の事を言えば、自由気ままな一人旅ですから、計画など自分でどうにでも造れるのです。
私は、その時、この突然出逢った女性のことを勝手に想像していました。

「この人と私と、何かの縁があるのかな?」

そして、私は、普通では理解できない考えが浮かんでしまったのです。

「もし、二人の間に、人生の縁というものが本当にあるとするならば、見えない糸が二人を必ず導いてくれるだろう」

私は、それに賭けてみようと思いました。

「この人と、また再び、会いたいなぁ」

私の目の前には、美しく、明るく、とても情熱的な女性がいました。

「これは、神様が与えてくれたチャンスだよ! 早く、相手の名前と、彼女が住んでいる住所、電話番号を聞きなさい!」 

私の心の中では、そのような声が、私に対して強く訴えていました。
私は、突然、ローマで出逢ったその女性を好きになってしまったのです。

「僕と、この女性とが本当に縁のある人であるのならば、たとえ、ここで一度、名前さえ聞かずに別れたとしても、また運命の女神様が、きっとどこかで二人を結びつけてくれるだろう。その時に、改めて名前を明かすことにしてみよう」

その理知的で情熱的な女性は、何かを求め続けているようにして、私をじっと見つめていたままでした。

「今日は、助けてもらって、本当に有難う」

「いいえ・・・」

「また、日本のどこかで、突然、会おうね!」

別れ際に、私は二人の記念写真を撮ろうとしたのです。
すると、いきなり、どこからかイタリア人?が二人の間に分け入ってきて、変な外人入りの不思議な写真が撮れてしまったのです。

「ほんとにイタリアは、何でもありの国だな!」

そして、二人の前途ある女性音楽家は、私に何か伝えようとしたまま、私を見送ってくれたのです。

それは、旅の素晴らしい出逢いであり、素晴らしい別れでもありました。

結局、私は突然の出逢いに対しては、突然の再会が相応しいと思い、敢えて自分の名前を二人に伝えず、二人の名前も聞かずに、その場で別れることになってしまったのです。

「本当に、もったいないことをしたなぁ。あんなチャンスは二度とないのに!」

私の心の中の声は、そのように、私に叫び続けていました。

あれから、ずいぶん、多くの月日が流れてしまいましたが、今でも、あの時の事はよく覚えています。もし、この本を読んでくれた人の中に、その二人を知り、何かの情報を持っている人がいたならば、私にお伝えくれますでしょうか。私は、日本で二人と再開して、あの時の御礼を言いたいのです。そして、私は、その日が来ることを楽しみにしております。 
それは私の大切な「旅の忘れ物」の一つだからです。

(2)バスの中の出来事
ローマの街は古く、雑然としており、一見すると、非常に不便のようでした。ローマの道は、無数の細い道がグニャグニャと曲がりながら伸びています。そして、色々な角度から小型車が出てくる為に、信号があっても、あまり役に立っていないような状態でした。
イタリアでは、街や、建物全体が古く、中世に造られたものが多いのです。そのようにして、歴史的に古い物を大切にしている為に、多くの道路は道幅が狭く、曲がりくねっているのです。現代人から見れば、それは不便なように見えますが、しかし、それは中世の時代に造られた街自体に歴史的価値があるということであり、そのことによって、多くのものが世界遺産にも指定されているのです。
私達は、イタリアを旅する時は、中世の時代へとタイム・トラベルをするのですから、便利さとか、効率という現代的価値観を求めてはならないのです。
このことは、ヨーロッパ全体にも言えることです。

私は毎日、ぶらぶらと遺跡を見たり、様々なものを見学したりして、歩き回っていました。そして、ある時、疲労感がどっと押し寄せてきて、私は、近くにある石階段の上に腰掛けました。
その時、あまりの身体疲労がピークに達してしまった為に、私の意識が朦朧としてしまったのです。

「フゥー・・・・」

もう、何も考える力も無くなっていました。横になったら、たぶん、そのまま、眠ってしまう状態でした。しかし、その場所からホテルまでは、少し距離が離れていたのです。

私は、石の階段に腰掛けながら、ほんの少しの間、意識を失ってしまいました。

「あっ、こりゃ、いかん!」

私は頭を横に何度も振り、そして、自分の顔を手で叩いたのです。
そして、私は気持を強く持ち直す為に、「ローマに行ったら、ここへ行け」というある人のメモを思い出し、そこへ行こうと決めたのです。
その人は日本の友人でしたが、私は、いつも、その人の目的意識と行動力に驚かされていたのです。
その人は、宇宙と考古学を愛する不思議な人でした。そして、その人は、それまで、どこにも聞いたことのないような珍説を述べては、私を驚かしたのです。確かにその人は変人でしたが、本当に自分の好きな事に対して、どこまでも自分の夢を追求し、それを行動していくというその人の姿勢に対しては、私は大きな魅力を感じていたのです。
少し休息した御蔭で、身体は回復していました。
そして、私はそのメモを取り出すと、そのメモには、名前と住所、そして電話番号が書かれていました。

「ダニエル!」

旧約聖書の偉大な預言者、ダニエルと同じ名前なので、何か面白いことがあるのではないかと、心がワクワクしてきたのです。

もう夕方近くになっていましたが、私はダニエルさんへ電話をかけました。

「ハロー、ハロー、アー ユー ミスター・ダニエル?」

「スイー! アイ アム ダニエル!」

「アイ アム  ジャパニーズ トラベラー、 ジロー スピーキング!
アイ アム イン ローマ ナウ! アイ ワントゥ シー ユー。
キャン アイ ヴィジット ユウァー ハウス フロム ナウ?」

「オゥ! グレイト! プリーズ、 カム イン!」

「グラッツェ! シー ユー レイター!」

ダニエルさんの声は、非常に明るく、見も知らない私の突然の訪問を喜んでいるように感じました。

「これでO・Kだ!」

私は、これから始まる不思議な出会いに心を躍らせました。
そして、私はローマの駅前に行き、人にそのメモを見せて、その家がどこにあるのかを教えてもらいました。

「ア リトル ファー フロム ヒアー。バット、ゼアー イズ ア バス。
ユー キャン ゴー ゼアー バイ バス」

「グラッツェ。ファット イズ ザ バス ストップ?」

「サンゴゼンソウ!」

「それは産後の前奏か? またはサンゴの禅僧か?」

その停留所は、とても面白い名前だなと思いながら、その停留所を通る路線バスを教えて頂き、そのバスに無事に乗ることができました。
バスに乗り込む時に、私は運転手さんに言いました。

「アイ ウィル ゲット オフ アット サンゴゼンソウ!」

「スィー」

私は、日本で買った一台の安価なバカチョン・カメラを持っていました。普段は、それを忘れたり、落としたりしないようにする為に、細い紐でカメラをつなぎ、その紐を首に掛けていたのです。
しかしその時は、私は非常に身体が疲労していたので、首に掛けていることが苦しくなって、それを首から外し、ポケットの中へカメラを入れていたのです。
私の頭の中は、これから会うダニエルさんへの期待と、サンゴゼンソウで降りることで一杯でした。

私が乗ったバスの中は、乗客が、ある程度乗っていました。満員ではありませんでしたが、定員の三分の二位の人数でした。私はバスの中で立ちながら、運転手のアナウンスに耳を傾けていたのです。
私は、自分が一体、どの辺りを走っているのか全く分からない状態でした。
ただ、バスに揺られながら両手でバスの吊革に掴まっている内に、いつしか、私は立ち寝をしてしまったのです。

何となく、一瞬、身体が少し軽くなったような気がしました。

すると、ある停留所にバスが停車したのです。
その時、四人の若者が、一緒に、その停留所で降りる姿が私の視界に入りました。
その四人は、なぜか慌ただしい様に見えたのです。
私は、何気なく、自分のポケットに手を入れたのです。

「あ、カメラがない!」

どこを探しても、カメラはありませんでした。
そして、ドアーは閉まり、バスは停留所から動き出してしまったのです。
私は、何気なく四人の若者達を見たのです。
すると、一人の若者が、私のカメラを手に持っているではありませんか! 

「あ! 私のカメラが、あそこにある!」

何と、私が立ち寝をしている間に、四人協同で、私のカメラを盗んでいたのです。
一人が私のポケットからカメラを盗み、それを他の三人が、バスの中でリレーしていったのでした。
一人の若者は、私のカメラを上げながら、私を見て狂喜していました。

「おーい、バス、止まってくれよ~。 私のカメラ、盗まれたよ~」

その時、私は戸惑いの声で、バスの運転手に呼びかけましたが、もうバスは止まりませんでした。私は盗まれた自分のカメラを、バスの中から見つめながら、どうすることもできなかったのです。

「参ったな~。これがイタリアかなぁ~」

それは、日本では考えられないことでした。身体疲労の為に、バスの中で私が
両手で一つの吊皮にぶらさがりながら、立ち寝をしていたことが原因でした。
あまりにも無防備になっていて、全く、周囲に対して注意していなかったからでした。

「それにしても、ちょっとの隙でやられてしまった! それも四人で!」

日本人の皆さん、一人でいる時や、疲れた時は要注意です!
相手は、グループになって、日本人をターゲットとして狙って来るのですから!

(3)ダニエル夫婦
安価なバカチョン・カメラといっても、私にとっては大切なものでした。そのカメラの中には、撮影したフィルムが入っていましたので、旅の思い出も一緒に盗まれてしまったという事で、二重のショックでした。

「イタリアの若者は、こういうことまでするのか!」

外国から来る観光客が、大切な物を盗まれたり、騙されたり、ボラれたりする話はよく聞きますが、実際に、それを自分が体験すると、やはり、様々な事を考えさせられてしまいます。そして、いかに、日本、日本人というものが、安全で、お人好しで、秩序を大切にする社会であるのかという事に気づかされるのでした。

冒険は、まだ始ったばかりでした。

「サンゴゼンソウ! サンゴゼンソウ!」

バスの運転手さんは、私に気を使いながら、声を大きく出してくれたのです。
私は、気分を変えて、バスから降りたのです。

「さぁ、これから、ダニエルさんの家を見つけなければ!」

もう、すっかり、辺りは暗くなっていました。そのために、番地がよく見えなくなっていましたので、迷ってしまいそうでした。

「ここまで来たら、絶対に行かなければ!」

私は、暗い中で、勘を働かせながら、メモに書かれた住所を必死に探したのです。
すると、ある大きなマンションが見えてきたのです。
そして、その入口に、そのマンションの住人の名前が書かれた小さなプレートが         
ありました。そのプレートを見ると、「ダニエル」と書かれていたのです。

「ここだ! やっと見つけたぞ!」

私はそのマンションに入ろうとしました。
しかし、中へ入る方法が分からないのです。
全然、日本のマンションと違うのです。
どこを探しても、インターホンが見当たらないのです。

「困ったなぁ。どのようにしたら、中へ入れるのだろうか?」

しばらくの間、そのマンションの前で、私は立ち尽していたのです。
すると、そのマンションの住人が飼っている色々な犬が、一斉に私に向かって、大きな声でワンワンと吠えだしたのです。

「ワンワン、キャンキャン! ワンワン、キャンキャン!」

それはまるで、映画、101ワンちゃんのワン・シーンのようでした。

私にはどうすることもできない状態の中で、ワンちゃんの大コーラスが始まってていたのです。時間は夜の7時頃で、辺りは真っ暗になっていました。

「ワンワン、キャンキャン! ワンキャン、ワンキャン!」

「参ったな、もう、ダメかな?」

そう思った時、一人の男性がマンションの中から出てきたのです。

「アー ユー ジロー?」

「イエス」

「アイ アム ダニエル!」

「グラッド トゥ シー ユー!」

ダニエルは、私に小さなプレートを指さしながら、

「プッシュ ディス! ユー キャン コンタクト アス!」

どうやら、小さなプレートがインターホンになっているようでした。

「ソゥリー」

しかし、全く見ず知らずの人間を、それも日本から来た訳の分からない若造を受け入れてくれることに、ダニエルさんが宇宙の心を持った人であることが強く感じられたのです。

ダニエルさんは、快く私を自宅へと案内してくれました。
そして家の中に入ると、ダニエルさんの奥さまがいました。
ちょうど、二人は食事を済ませた後のようでした。
ダニエルの奥さまは、非常に知的な方で、品のある素晴らしい女性でした。
前もって連絡はしてありましたが、私の突然の訪問を、奥さまは少し驚いているように感じました。

私は簡単な自己紹介をしました。
すると、ダニエルさんの奥さまは、数十本のスプーンとフォークをテーブルに着いた私の目前に、いきなり、ドサッと置いたのです。
それは全部、グニャグニャに曲がっていました。 

「サイキック・パワー?」

「スィー!」

私には、言葉がありませんでした。一つ一つ、スプーンやフォークを手に取って見てみると、どれも普通では曲げられないような形に曲がっていたのです。

「イッツ ミラクル!」

ダニエルさん御夫婦は、とても信仰心の篤い人で、私の事を同じ世界の人間だと感じてくれました。そして、それから一気に、言葉では語れない不思議な時間と空間が、私達の間に流れ始めたのです。

「ウィ ハブ ステイド チベット フォァ セブン イアーズ!」

「セブン イアーズ イン チベット! オー、ワンダフル!」

私は自分のUFO体験や、様々な不思議な事を話しました。
しかし、このように初めて会う者同士で、こうした会話ができること自体が大きな奇跡でした。

次に奥さまは、不思議な絵文字を私に見せてくれました。
それは人間の形をした様々な絵文字のようなものでした。

奥さまの話では、人間は無意識に、このような絵を描くというのです。

「イズ ディス プリミティブ レターズ?」

「これは古代文字ではないか」と奥さまが私に尋ねたのです。

私は、人間の無意識については非常に関心があるのですが、半分真実、半分ウソという感じがしていて、その時は、その絵文字については分かりませんでした。
奥さまの話では、非常に幼い子供達が、同じような絵文字を描くというのです。

確かに、総ての文字は象形文字から始まっています。そして人間の感情表現は世界共通ですから、人間が喜怒哀楽を表現している絵や、絵文字というものは、ある意味において、世界共通語であり、宇宙語でもあると言うことができます。
ですから、人間の形をした絵文字に何らかのメッセージがあるということは理解できるのですが、当時の私は、その事について、理解が足りず、多くを話すことはできませんでした。
時間の感覚が無くなった状態でいましたが、気がつくと、二時間が過ぎようとしていたのです。

私を受け入れてくれたダニエルさんと奥さまは、まるで宇宙から来た人々のように輝きを放っていたのです。

言葉では表現できない宇宙的な時間を持てた事に感謝しながら、私はダニエル御夫婦と別れました。それは、素晴らしい、ローマでの未知との出逢いだったのです。

「ダニエル夫婦、またの宇宙的再開を楽しみにしながら!」

ヨーロッパ編

中近東編

1.イスラエルへの出発
2.イスラエルでの一か月
3.ユダヤの神殿と、イスラムの聖地
4.トイレ探し大冒険 イン エジプト
5.ルクソールでの太陽の夢

アジア編

1.カラチの出来事
2.ダライ・ラマとの出逢い
3.ラダック・レー(1)マンダラ祭
4.ラダック・レー(2)出逢いと発見
5.ラダック・レー(3)事故
6.スリナガルの夢
7.サールナートの情熱(未完成)
8.聖地バラナスィ
9.フィリピンでの治療